もともと私は広告業界で働いていましたが、その後フリーランスとして様々な企業のコンサルティングを行ってきました。2022年にChatGPTが登場したとき、本当に驚きました。それ以来、「生成AI」の研究に夢中になっています。

日本では、AIに関する会話が「新しくリリースされたChatGPT 4.1の性能がすごい」「どうやって開発するか」「生成AIを仕事にどう活用するか」といったトピックに偏りがちだと感じています。一方で、アメリカでは「AIエージェント」が誕生し、ビジネスの現場で急速に活用されているのを見て、「これはすごい！」と思いました。

正直に言うと、どのAIが一番性能が良いかを議論するのは、愛好家たちの趣味のようなものだと思います。F1レースでフェラーリのエンジンがどれだけすごいとしても、それが日常の買い物や通勤に直接関係するわけではありませんよね？みんなが本当に求めているのは、仕事を早く終わらせたり、新しいことができるようになる「実用的な車（AIエージェント）」だと思います。（もちろん、そういった議論がエンターテインメントとして面白いのは理解していますが）。

さらに、日本独自のAI開発や日本の勝ち筋を語るのは大きな間違いだと私は考えています。結局のところ、年間数兆円を投じて開発しているのは3〜4社であり、日本語対応を含むサービスも提供されています。それに対抗するのは不可能です。世界的な大手AI（GoogleやOpenAIなど）と連携するAIエージェントの進化に日本が追いついていない現状を見ると、また「ガラパゴス症候群」に陥ってしまうのではないかと感じます。

私がAgentoolsを始めた主な理由は、AIエージェントがビジネスにもたらす価値、「速い、安い、良い」に気づいたからです。

「速い、安い、良い」とは、導入とスタートが非常に速い（準備にかかる時間は数十分から数時間）、価格が低く、無料トライアルや月額数千〜数万円から利用可能で、世界中で多くの人が使っているため、本当に仕事に役立つ良いツールであるということです。

さらに、AIエージェントは進化の速いAI（LLM）から力を得て、世界中の利用者が増えるほど使いやすくなります。一から自分で作ると、この進化に追いつくのが難しくなり、使いにくくなることもあります。試してみて合わないAIエージェントがあったとしても、別のものに簡単に切り替えられます。ですから、いきなり自分で作るのではなく、まずは様々なAIエージェントを試して自社に合うものを見つけるのが最短の成功ルートです。

Agentoolsでは、この「速い、安い、良い」を実現できるAIエージェントを見つけるために、世界に存在すると言われる25,000以上のAIエージェントの中から、本当に仕事に役立つものだけを徹底的に調査し、選定しています。「これは良い！」と思うものや「これはちょっと…」と正直に評価し、その調査結果の根拠をできるだけ分かりやすく説明するよう努めています。

こうした活動を通じて、この文章を読んでくださった方が、自分にぴったりのAIエージェントを見つけ、すぐに日々の仕事をより効率的で楽なものにしていただけたら嬉しいです。

AIエージェントの素晴らしい可能性が日本の様々な職場で当たり前のものになるよう、これからも努力していきたいと思います。