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議事録作成AI完全ガイド! プロが教える選び方(日本語版に注意)

 この記事では、議事録作成の負担を軽減する「議事録生成AI=AIエージェント」について、700のAIエージェントを分析したAgentoolsが徹底解説します。ツールの評価と、日本語環境で利用議事録を効率良く作成する方法を紹介します。

議事録作成AIエージェントSaaSとは

 ビジネスシーンにおいて、会議の決定事項を正確に記録し共有することは、ビジネスを円滑に進める上で不可欠な業務です。しかし、その議事録作成には多くの時間と手間がかかっているのが現状ではないでしょうか。
 会議中のメモ取り、会議後の文字起こし、内容の整理と清書、そして関係者への共有といった一連の作業は、担当者にとって大きな負担となっています。このような課題を解決するために登場したのが、生成AIを活用した議事録作成AIエージェントSaaS(Software as a Service)です。

議事録作成に生成AIが必要な理由

 一般的に議事録を作成するのにかかる時間は15分~30分といわれています。会議ごとに行うと、1週間あたり6時間以上も議事録作成に費やしているという調査結果もあります。
 生成AIを利用すことで、効率化することができ、会議の生産性をこれまで以上に高める大きな可能性を秘めているのです。
 AIエージェントによる業務効率アップとは、AIが単なる質問回答ではなく、目標達成のために自律的に計画・実行・支援を行うシステムを活用することです。

議事録作成の現状と生成AI導入による劇的な変化

 議事録の作成は、人が行うから、AIで作成することが常識になりつつあります。

会議における意思決定記録の重要性と作成の必須性

 議事録には下記の意味があります。

  • 会議の意思決定プロセスを記録する
  • 会議の課題・解決策・アクションメニューの共有
  • 記録に残すことで、責任の所在をはっきりさせる

記録により関係者の認識齟齬を防ぎ、プロジェクトをスムーズに推進することができます。

議事録AIエージェント導入による工数削減効果とコア業務への集中

 AIによる文字起こし、発言者の自動識別、会議内容の自動要約、さらにはネクストアクションの抽出といった機能を活用することで、議事録作成にかかる時間が大幅に短縮されます。AIが議事録作成の大部分を担い、人間はより創造性や判断力が求められる業務に集中する。これが、生成AIがもたらす新しい会議運営の姿と言えるかもしれません。

海外企業のメジャー議事録ツールと導入事例

 海外企業の議事録ツールの導入例を紹介します。

otter.aiの導入例

otter ai

 Otter.aiは最もメジャーな議事録AIの一つ。Otter.aiの導入で、すべての文字起こしが可能で、登壇者の話をまとめて見返すことが可能になりました。要約やアクションメニューも叩き台を作成してくれます。1時間の動画内容も5分程度でチェックできるようになるなど、大幅な時間短縮を実現しました。リモート会議が増えた際も、リアルタイム書き起こしが役立っています。

Fireflies.aiの導入例

 Fireflies.aiの導入で、会議記録と分析を効率化できます。会議後のメモ作成時間が平均で75%削減されるとのデータがあります。

 AI議事録ツールは、議事録作成時間の直接的な短縮だけでなく、情報共有の質向上、意思決定の迅速化、そして組織全体の生産性向上にも効果があるとされています。

最適な議事録AIエージェントは?選び方をご紹介

 生成AIが議事録作成を効率化し、質を向上させる可能性は大きいですが、どの議事録AIエージェントを選べばよいか迷うことも多いでしょう。Agentoolsが、最適なツールを選ぶための基準をお伝えします。

議事録AIエージェント選びに失敗しないコツ

 AIエージェントを選定する上で、まず押さえておくべき基本的なポイントを紹介します。

利用者の多いAIエージェントを選ぶべき

 多くのユーザーに支持されているツールは機能が豊富で、継続的なアップデートによる改善が期待できます。また、活用情報やコミュニティサポートが充実しており、導入後の学習や問題解決がスムーズです。

リリース後、6ヶ月以上が経過したAIエージェントを選ぶべき

 リリース直後のツールには不具合や使い勝手の課題が残っていることがあります。一定期間経過したものは改善され安定しており、ユーザーフィードバックによる機能進化やサービス提供企業の信頼性も確認できます。

利用者が多いことも基準の一つ

 広く認知されたツールは教育コストを抑制し、社外パートナーとの連携も円滑に進められます。習熟者からのサポートも期待できます。

議事録作成AIならではの重要選定基準

 議事録の質や業務効率に直結する、議事録作成ならではの選定ポイントがあります。

音声認識の精度評価

 議事録の正確性は音声認識精度に左右されます。ノイズや複数話者がいる状況でも安定した精度を維持できるか、専門用語への対応はどうかも重要です。実際の会議でトライアルし、機能の精度を確認するのは良い方法です。

議事録としての評価

 文字起こし精度だけでなく、議事録として意味が通じるか、要点がまとめられているか、決定事項やタスクが明確になっているかも重要なポイントです。

対応言語の網羅性

 国内会議のみなら日本語対応のみで十分ですが、グローバルな会議が多い場合は多言語対応が必要です。対応言語の種類と各言語の精度を確認しましょう。

無料試用期間の有無と内容

 本格導入前に無料トライアルで機能や操作性を試すことが重要です。有料プランへの移行プロセスも確認しましょう。

データの保護とセキュリティ体制

 会議には機密情報が含まれるため、セキュリティ対策の確認は重要です。

さらに検討したい!議事録作成AIの付加価値機能

 基本的な選定基準を満たしたツールの中から、さらに効率化や活用の幅を広げるための付加価値機能にも注目しましょう。自社の運用スタイルや目的に合致する機能があれば、大きな武器となります。

要約・キーワード抽出・タスク管理機能

 長時間の会議内容を全て読み返すのは大変です。AIによる自動要約機能や重要キーワードの抽出機能があれば、会議の概要を素早く把握できます。

話者識別機能の精度と利便性

「誰が何を発言したか」を正確に記録することは、議事録の信頼性を高める上で重要です。AIの話者識別精度に加え、参加者リストの事前登録や発言者の修正操作の簡便さも確認しましょう。発言者ごとの色分け表示や発言内容のフィルタリング機能があると、後から内容を確認しやすくなります。 

リアルタイム文字起こし・翻訳機能

 会議中にリアルタイムで音声が文字化されたり、他言語に翻訳されたりする機能は、議論の理解を深めるのに役立ちます。特に聴覚障害のある参加者への情報保障や多言語会議では、コミュニケーションの円滑化に貢献します。ただし、リアルタイム処理は会議後の処理より精度が若干劣る場合があることも理解しておきましょう。

議事録AIエージェント選びのポイントは「速い・安い・うまい」

 選定ポイントをあげましたが、最終的には試してみないとわからないことが多いのも事実です。そのために「速い・安い・うまい」という基準をお勧めしています。 導入・利用開始までが「速い」、利用コストが「安い」、そして専門業務で高いパフォーマンスを発揮するという点で「うまい」という3点で評価しましょう。 

AIエージェントとの付き合い方

 まずは「一旦試してみて、便利なら継続、合わなければ他を試す」という柔軟なスタンスをお勧めします。多くのツールが無料トライアルや低価格プランを提供しており、試しやすい環境が整っています。このような簡易トライアルができないツールは品質に自信がない証拠。そのようなツールは避けた方が無難です。

世界的に人気の議事録作成AI

 世界的に多くのユーザーに利用され、高い評価を得ている議事録作成AIエージェントをご紹介します。

主に英語の会議に適しています。
※日本のユーザーの方は日本語の認知能力を確認して判断してください。

Otter.ai:リアルタイム文字起こしとAI要約のパイオニア

otter ai

 Otter.aiは議事録作成AIエージェントとして高い評価を得ています。

機能概要:リアルタイム文字起こし、話者識別、キーワード抽出、AI要約、音声検索、カレンダー連携、モバイルアプリ対応。

強み:高い英語音声認識精度、使いやすいモバイルアプリ。

注意点:通知が多いと感じる可能性、無料プランの制限、日本語認識精度は劣ります。

おすすめユーザー像:英語での会議が多いビジネスパーソン、英語インタビューの文字起こしが必要な方。

Fireflies.ai:会議の記録・分析・検索を包括的にサポートする多機能型エージェント

 Fireflies.aiは会議データの分析やナレッジ活用まで視野に入れた多機能性が特徴です。

機能概要:主要ビデオ会議ツール連携、文字起こし、AI要約、会話インテリジェンス分析(トピック、感情、質問抽出)、検索機能。

強み:豊富な連携先(CRM等)、会議内容の分析機能、営業活動支援。

注意点:多機能ゆえの操作の慣れ、日本語対応のレベルは要確認。

おすすめユーザー像:会議内容分析を通じて業務改善やナレッジ共有を進めたいチーム、営業部門。

Tl;dv:議事録一覧機能が便利

tl;tv

 Tl;dvは便利な議事録一覧機能がそろっているため、会議がとても多いマネージメント層には向いています。

 機能概要:ビデオ会議録画・文字起こし、タイムスタンプ付きハイライト作成・共有、AI要約、多言語対応(20言語以上)。

  強み:ビデオ会議の「見る」に最適化されたUI、テキストと動画の同期、議事録一覧の使いやすさ、特定部分の動画共有。

 注意点:無料プランの制限、リアルタイム文字起こしの対応状況は要確認。

 おすすめユーザー像:多くのビデオ会議に参加し、要点を効率的に振り返り・共有したいマネジメント層やチームリーダー。

【日本語ユーザー向け】最適なAI議事録作成する方法

 日本語の議事録ツールで自信を持ってお勧めできるものは現在(2025年3月時点)ではありません。その代わりに、議事録作成の便利方法をご紹介します。

日本語対応のAI議事録AIエージェントがお勧めできない理由

 文字文字起こしはできるものの、要約やアクションリストなどの品質が低く、記事録として実用に難があることが多いです。
また、海外のツールは日本語の認識がわるく、こちらも利用できないことが多いです。

【Agentools推奨】日本語の議事録作成の方法

 単一ツールに頼らず、優れた機能を持つツールやサービスを組み合わせることで、日本語議事録の質と効率を最大限に高めるアプローチがあります。

ステップ1:高音質での会議録画・録音の徹底

 ビデオ会議ツールの録画機能やICレコーダーを活用し、会議音声を録音してください。

ステップ2:YouTubeを活用した日本語文字起こし

 録画データをYouTubeに限定公開でアップロードし、自動文字起こし機能を利用します。無料で比較的高精度な日本語認識が期待できます。
※web会議ツールによっては文字起こしをテキストで入手できるものもあります。

ステップ3:最新LLM(例:ChatGPT-4o)による議事録フォーマットへの整形・要約

 文字起こししたテキストをLLMに入力し、適切なプロンプトで議事録形式に整形・要約します。プロンプト例:「以下の会議テキストを、決定事項、主要な議論、担当者ごとのタスクが明確にわかるように議事録としてまとめてください。特に重要なポイントは太字にしてください。」
このようなプロンプトとともに、文字起こしデータを入れると議事録形式になしてくれます。

この手法のメリット

 日本製のものはコストが高く、ツールによっては一回の会議への利用で、1000円~2000円かかることもあります。そのわりに、品質がともなっていません。無料ツールで文字起こしし、生成AIで議事録に整形することが、現在のところ品質も良く、オススメです。

日本の代表的な議事録AIエージェントAI GIJIROKU・Nottaについて

日本製AI議事録ツールの認識精度と課題

 AI GIJIROKUやNottaは日本語音声認識では精度は高いのですが、議事録としての完成度、特に要約やアクションアイテムの抽出については品質が低く、使い物になりません。

Agentoolsがお手伝いできること

 膨大なAIツール(2025年4月時点で25,000以上)の中から最適なものを選ぶのは大変です。 私たちAgentoolsは、25,000超のAIエージェントを分析した専門知識で、お客様に最適なAI Agent SAASを無料でレコメンドします。また、有料ではありますが、個別で導入サポートもお行います。簡単とはいえ、最初はまったくどうしていいかわからない方も多いです。それらの方へのサポートを行います。
ご検討の方はこちらへアクセス

まとめ:AIエージェントの活用で議事録から解放

 本記事では、AI議事録Agentの選定基準、代表的ツール、日本語環境での活用法解説しました。議事録作成の効率化はコア業務への集中時間を生み出します。

一般論(海外向け)は速い・安い・うまいの考え方で導入

 AIエージェントは導入・利用が速く、安価でありながら、専門業務に特化しているため高品質です。まずは、無料トライアルなどを活用して、気軽に試してみることをお勧めします。

日本語の議事録作成は前述の方法で実行

 日本語環境では前述のように、高音質録音、YouTube文字起こし、LLMでの整形という組み合わせが有効です。自社の課題を整理し、最適な方法を模索しましょう。

【ご相談ください】

 最適なAIエージェントの選定や導入、効果的な活用法について、Agentoolsが専門的知見からサポートします。弊社ウェブサイトのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。貴社のSNS運用、そしてビジネス全体の生産性向上に貢献できることを楽しみにしております。

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執筆者情報
Agentoolsについて
Agentoolsは、インドのAI翻訳企業DevnagriAI社(2024年グラハム・ベル賞、Tie50等受賞)と日本のAIコンサルティング会社アイベリー株式会社の共同プロジェクトです。

ブログの著者:Agentools 日本版代表 村田 大(アイベリー株式会社 代表取締役)
世界25,000以上あるAIエージェントのうち700にを分析。中小企業が自社に最適なAIツールを選択できるノウハウを研究。2024年人工知能学会「超知能のある未来社会論文募集」入賞。